GPSは今では非常に幅広く活用されていますので、どんなものか説明しないと分からないという人はあまりいないでしょう。これは人工衛星からの電波を受信することで、今どこにいるのかを極めて正確に把握することができる仕組みです。私たちが日常的に何気なく使っているスマートホンやカーナビにはこの機能が組み込まれており、知らない場所に出かけたような場合にも地図情報と組み合わせて自分の居場所を正確に知ることができ、言ってみれば迷子になることを防げるようになっています。これと子供がどのように関係するのかですが、もちろん、大人とほとんど同じように活用することもできないはずはありません。
つまり、子供であってもある程度の年齢になって自分のスマートホンを持っているような場合に、GPS機能を利用して自分の居場所を把握して迷子になることを避け、行きたい場所に向かうという大人がやっていることと同じようなことができない理由はないでしょう。ですが、これとはちょっと異なる意味でGPSを利用した子供向けの製品もあり、実際に広く利用されるようになっています。それは、子供自身が自分の居場所を把握する目的ではなく、主にその親が、子供がどこにいるのかを把握する目的です。別に常時行動を監視するといったネガティブなイメージではなく、まだ小学校くらいの年齢の場合に、いわば見守りといったイメージで用いたいと考える親は最近では非常に多くなっているからです。